週報詳細
第3302回週報
例会日:2024年4月26日
会長の時間/佐々木会長
本日も皆様ご出席ありがとうございます。昨日東京から戻って参りまして、先週は中村歴代と帰りの機内をご一緒させていた
だきましたが、今週はどなたとも出会わず戻ってまいりました。しかし帰りの便に乗るために羽田空港に向かうリムジンバスに乗りましたところ、少し混んでおりまして私は後ろの方の二人掛けに1人で座れて良かったと思っておりましたら、最後ぐらいに小学校の低学年位の女の子と男の子の兄妹とお母さんと乗ってこられ、子供たちにお母さんが「混んでるんだから分かれて座らなくちゃだめでしょ」って、ちょっと強めの口調で仰ったんです。その声が後ろの方までも聞こえてきたのです。するとすっと後ろ姿しか見えなかったので20代前半位の女性の方だと思うんですが、どうぞって言ってその兄妹に席を譲られ自分は他の相席の席へ移動されたんですよね。その姿を見ていいな、素敵だなと思いました。普段からやっぱり何かしらそういうことを心がけておられるのかなと、後ろから見た感じでは子どもがおられるような年頃ではない感じでしたので、想像ではありますが、自分も兄弟姉妹がおられたりするのか、一緒に座りたいと言う子どもの気持ちを察知されたのか、東京などで電車の中でよく席をパッと譲られる方なんかを見ると、普段からそんなことをずっと心がけておられるんだろうな、自分もそうありたいものだなと思ったことでありました。もちろんあの子どもたちが後ろの方までくれば譲ってあげるつもりでしたが。私が拝命しております役職を毎週お話しさせていただいておりますが、これまでの会長の時間の原稿を確認したところ、本来の仕事である僧侶の仕事についてはあまり話しておりませんでしたので、今週は少し僧侶関係のお話をさせていただきます。うちの宗派ではこの宮崎県を宮崎教区と言いまして、そこに宮崎教区布教団と言うのがありまして、そこの青年代表という役職をいただいております。もう青年と言う年齢ではないのですが、本来ですと45歳までの役職なのですが、宮崎はお寺の数が少なく、青年布教使の人数も少ないので、8年に1回の九州大会が回ってくる、それが終わるまで青年代表を続けてくれと言われまして、その九州大会をこの2月に開催させていただきましたので、この青年代表と言うのも今期までとは思うのですが。ちなみに布教使とは本願寺等で法話が出来る資格のことを布教使とうちの宗派では言います。以前私も一度西本願寺で三日間ほど法話をさせていただきましたが、仏教とはご存じのようにお釈迦様が説かれた教えが仏教であり、色々な宗派があり、色々なお経があります。と言うのは「応病与薬」と言われるのですが、病に応じて薬を与えると言うことです。頭痛の方に腹痛の薬を与えても役に立ちません。頭痛の方には頭痛の薬が必要です。お釈迦様もいろんな方のいろんな悩みに対して、いろいろなその方に応じたお話をされました。それが今いろいろなお経として残り、その中のどのお経を拠り所とするかが宗派の違いとも言えます。先程布教使と言うのは本願寺等で法話をすることので出来る資格ですとお話ししましたが、体の痛みを治すのがお医者さんであるならば、心の痛みと言うものに寄り添うのが法話をすると言うことでもあるのかなと思っております。そしてその事は今年度RI会長がテーマの中に「メンタルヘルス」と言うことを初めてロータリーとして取り上げておられますが、そこに通じるところがあるのではないでしょうか。先ほど最初にお話しさせていただきましたバスで席を譲った女性のような心がけ、ロータリーアンとしても皆様と共にいつも持っておきたいものだなと思うことです。本日の会長の時間とさせていただきます。