週報詳細

第3276回週報

例会日:2021年8月6日

           

会長の時間/佐々木会長

本日もご出席いただきありがとうございます。先ほど今月の誕生者にプレゼントをお渡しさせていただきました。私は幼稚園では毎月誕生会ということで子供たちにペンダントなどのプレゼントを渡しているんですが、毎月大人にプレゼント渡すという機会もあんまりないなと思いながら、ロータリークラブあってこその機会であるなと嬉しく思っております。この会長の時間では、私が拝命しておりますいろいろな仕事や役職について皆様にお話しできればと言っておりますが、今週は幼稚園の園長と言う仕事につきまして、少しお話しさせていただきたいと思っております。今、国の方では次元の異なる少子化対策ということで、少子化に対して様々な手を打とうとしておるわけでありますが、その小学校に上がる前の子どもたちをお預かりするのが幼稚園、保育所、認定こども園という施設で、そのいろいろな形がある中で幼稚園型認定こども園である天竜祝吉幼稚園と言う園の園長をさせていただいております。幼児教育の重要性ということでいいますと、幼児教育の関係者なら一度はジェームス・ヘックマンと言う方の名前を聞いたことがあると思うんですが、幼児教育の関係者ではなくとも「非認知能力」という言葉は聞かれることがあるんではないでしょうか。この非認知能力という言葉は先ほど申しました、ジェームス・ヘックマン教授、ノーベル経済学賞を受賞しておられる教授でありますが、その方がこの幼児教育の重要性を経済学の観点より研究されております。またその研究の根拠としてペリー就学前プロジェクトと言う計画がありまして、そのペリー就学前プロジェクトと言うのは、アメリカで1960 年代に低所得者層の多い地域で123名の子どもたちを2つのグループに分け一方は3 歳から4 歳の時期に幼児教育を施し、もう一方のグループには何もしない、そこから30 年40 年と追跡調査をしているわけであります。そして現在その子供たちは既に50代から60代になろうとしているわけでありますが、様々な時点での、例えば持ち家率であるとか、収入であるとか犯罪歴など、様々な観点からの比較をしているわけです。そして幼児教育を受けたグループの方が明らかに持ち家率が高く、収入も多く、犯罪歴も少ないなどと言う結果が出ております。またヘッグマン教授は幼児教育だけに留まらず日本で言う所の小学校、中学校、高校、大学とどこにお金を使った場合に一番効果が出るかと言う事を経済学の観点より研究し、幼児教育にお金をかけるということが一番大切なことであると言う結論を導いておられます。実はもうその子供たちが60 歳も近くなっておりまして、そのペリー就学前プロジェクトに参加した子供たちの更にその子供を調査した結果も現在少し出てきておりまして、その子供たちもやはり幼児教育を受けたグループの父親を持つ子どもの方が良い環境、生活にあるという結果も出てきております。つまりは貧困の連鎖などと言うことも言われたりするわけでありますが、幼児教育の無償化と言うことも国においては、もう数年前に実現されたわけでございますが、親の収入にかかわらず、幼児期にどれほどしっかりとした幼児教育を受けるかという事がその子の人生においてどれほど大切なことであるのか、重要な事であるのかと言うことであります。子供たちは教えればなんでもを覚えていきますが、幼児期であればこそ、知識量やIQ などという認知できる能力ではなく、非認知能力を育てていくこと大切なんです。幼児教育と言うのは、そうやって知識という積み木ををただ高く積み上げていくことではなく、将来的に積み木を積み上げて行くためのその土台をしっかりと広げていくところであると思います。子どもの知識や能力を積み木とするならば、積み木を縦に上手に積み上げていけばいくほど、確かにを高く積み上がる子どもも中にはいるかもしれません。しかし、ただただ高く積み上げただけの積み木では、ほんの些細な揺れですぐに崩れてしまいます。そうではなくて、将来高く積み木を積み上げていくためにも、その土台を広くしてあげることが大切なんです。幼児教育はその人生の土台を、様々な遊びを通して学び、広げていくところなんだろうと、私は個人的に考えております。また幼児教育は子どもたちに「根拠のない自信」を持ってもらうところじゃないかと思うんです。根拠のない自信、大人があまり持たないほうがよかろうと思うんですが、子どもが根拠のない自信を持つこと、「僕はできるんだ。私はやれるんだ」と言う気持ちを持てると言うこと、その背景には自己肯定感であったり、保護者や保育者に対する安心感・愛着、そのような目に見えない部分を備えてこその「根拠のない自信」です。園長としましては、特に私の場合、お寺との掛け持ちでございますが、子どもたちそのように育ってもらえる環境をしっかりと構築していくことが仕事であるのかなと思っております。
本日の会長の時間は幼稚園の園長と言う仕事について、また幼児教育ということについて少しお話しさせていただきました。今月は会員増強拡大月間でありますが、来月は基本的教育と識字率向上月間でありまして、9月にも幼児教育についての例会を持たせていただく予定ではありますが、先だって少し幼児教育ということについてお話しさせていただき、本日の会長の時間とさせていただきます。ありがとうございました。

本日のプログラム(会員増強例会Ⅰ / 会員増強・選考職業分類委員会)

本日のプログラム
(会員増強例会Ⅰ / 会員増強・選考職業分類委員会)

週報ダウンロード

例会の詳しい内容は、下記「週報ボタン」をクリック後、
PDFをダウンロードしてご覧下さい。

例会の詳しい内容は、下記「週報ボタン」をクリック後、PDFをダウンロードしてご覧下さい。

週報ボタン